難聴・耳閉感

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難聴・耳閉感とは

耳は解剖学的に、外耳、中耳、内耳、耳管にわかれます。

どこに異常があっても、難聴や耳閉感(耳がつまる、こもるなど違和感)がおこります。

外耳の病気

耳垢、耳垢栓塞(じこうせんそく)、外耳道異物、外耳炎、閉塞性角化症など

専用の器具を用いて処置します。外耳道奥のデリケートな部分は、顕微鏡で観察しながら丁寧に処置をします。
通常は外用治療(塗り薬、点耳薬)で改善しますが、丹毒(蜂窩織炎)やリンパ節炎まで及ぶ場合には、内服治療も行います。

中耳の病気

急性中耳炎、滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)、難治性中耳炎など

顕微鏡あるいは内視鏡で観察します。聴力検査やティンパノグラム(鼓膜の動きをみる検査)を行いながら、総合的に治療します。

難治性中耳炎の場合には、アブミ骨筋検査、中耳CT検査や採血検査も参考にしながら、鼓膜切開、レーザー治療、鼓膜チューブ留置術など専門医としての治療をご提案します。

慢性中耳炎、鼓膜穿孔

以前は「鼓膜に穴があればふさぐ」という考えもありましたが、最近は耳管機能検査の重要性が指摘されており、鼓膜形成(穴をふさぐ)手術の適応を慎重に判断します。単純小穿孔の場合には、当院での日帰り手術も相談いたします。

航空性中耳炎

「飛行機にのると耳がつまる、痛くなる」という病気です。通常は着陸時に増悪します。
注意点やアドバイスのほか、重篤な場合には、搭乗前後の処置も相談いたします。

また、パイロットやダイバーの「耳抜き」ができるかどうかの確認検査となる耳管機能検査(TTAG法)も行えます。

内耳の病気

外耳や中耳の視診に問題がない場合、内耳の病気も疑われます。

緊急性を要する急性感音難聴や突発性難聴のほか、メニエール病、低音障害型感音難聴(ストレス性難聴)、加齢性難聴、音響外傷、外リンパ漏、上半規管裂隙症候群など様々な疾患があります。一連の聴力検査に加えて、難治性の場合には、中耳CT検査も相談いたします。

急性感音難聴のおよそ1%に聴神経腫瘍という脳腫瘍の一種を認めることがあり、MRIを勧めることがあります。MRIは当院では行えないため、総合病院耳鼻咽喉科あるいは脳神経外科への紹介をご提示します。

耳管の病気

耳管は通常とじており、嚥下時などに開くドアのような働きをします。これが開いたままであれば「耳管開放症」を生じ、開きにくい/閉じたままであれば「耳管狭窄症」になります。

不思議ですが、耳管開放症であっても耳管狭窄症であっても「耳がつまった感じ(耳閉感)」を生じます。

耳管開放症は、院長が長年研究し治療してきたテーマです。別項目で詳しく検査治療について説明します。

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